最後の恋

別れ

私の病室に誠一郎さんの

お父様が入ってきた。

「ガンと聞いたが本当か?」

「はい。今は抗がん剤

治療をしています。」

「率直に話す。誠一郎と

別れてくれ!!アイツに

ある大企業の社長の娘さんと

縁談がまとまりそうなんだ。

君と誠一郎と結婚は

出来ない。もちろん

卓郎ともだ。」

私は何もかも絶望に

感じてしまった。

「分かりました・・・。」

「そして病院を転院して

欲しいのだ。病院と治療は

ワシが全て出す。」

と全ての手がかりを

切られた瞬間でもあった。
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