NAO
「園田さん、気分はどうですか?」
「もう、大丈夫ですよ。」
「そうですか。念のため先生に看てもらいますね。」
笑って話す古賀さん。その横顔は、なんだか寂しそうな顔だった。
あたしは、そっと病室から出ていった。
屋上に向かおうとしていたあたしに、古賀さんが声をかけてきた。
「愛ちゃん、ちょっと話があるんだけど良いかな?」
古賀さんの言葉にあたしは頷いた。
それから、2人で屋上に向かったーー。