NAO



 「若いのに、ため息なんかついると幸せが逃げるぞ!」



 そう言って背中をバシッと叩かれた。



 「イッタ~!あんた何すんの!?」



 あたしは睨むように男を見たーー。



 「おっ!やっと俺を見てくれたな!」



 また、ケラケラ笑いながら答える男。


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