【幼なじみの恋愛事情】
初めて、彼女を見たとき驚いた。

梓紗に似すぎて。

もしかしたら、梓紗と重ねて見ていたのかもしれない。

けれど、彼女の顔を見ているといろんな顔を見ることができたんだ。

僕にほほ笑んでいるかわいい笑顔。

数学に悩んで、一生懸命先生の話を聞いている顔。

世界史の時間にうとうとしている顔。

【幼なじみ】にだけ見せる笑顔。

梓紗には、みられなかった表情を浜辺美里は僕に見せてくれたんだ。

そこで、僕はもう一度恋をしたんだ。

笑顔がかわいい彼女に。

けれど、彼女には【幼なじみ】がいた。

僕とは、対照的なイケメンと。

僕は、小学校からずっと学年のトップを取ってたし、成績がいい時は全校で1位だって取ったことがある。

けど、彼女の【幼なじみ】は僕の1位をあっさり奪っていった。

成績は、学年・全校のトップ。

運動神経も、彼の方が上だった。

サッカーの推薦で、来たらしいがどうしてそんなにも完璧なのかが分からない。

しかし、彼女はそんな彼が嫌だった。

周りにチヤホヤされている彼を見て、自分からどんどん遠い存在になっていく気がして。

そんな彼女を持ってあげたいと思った。

だから、こうして今……

僕は、彼女に告白をしたんだ。

僕の本当の気持ちを話して。
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