【幼なじみの恋愛事情】
「俺も思うけど……美里は、翔のことをきっと【幼なじみ】と自分に言い聞かせてるんだと思う。なんか、美里の言動とか見てるとさ……翔のこと今でも好きですオーラ出てるんだよね。でもなんか、森本のことも好きって感じはするし……結局、どっちなんだろうな?」

浩史も春馬と同じ考えだった。

優馬も自分なりの考えを出そうとしている。

「うーん……俺もそう思うけど……うーん。よくわからん。で、翔はどうしたいんだよ?」

「俺は、みーの隣にずっと居たい。ただ、それだけ」

丘の上公園で約束したんだ。

何があっても、みーのそばにいるって。

何があっても、みーを一生守り続けるって。

そういう意味を込めて俺たちは、永遠の誓いをしたんだ。

【大きくなったら、結婚しようね】と……。

「何があっても、美里を守り続けて傍に居たいって思ってるんだろ?」

浩史は俺に目を合わせて話した。

「ああ」

「俺も一緒。真穂のことは、何があっても守り続けるって約束したんだ。だから、翔の気持ちよくわかる」

浩史から、初めて真帆の話を聞いた。

けど、俺と思いは一緒なんだと思う。

ただの【幼なじみ】かもしれない。

けれど……【幼なじみ】だから、守っていきたいものがあるのだと。
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