【幼なじみの恋愛事情】

★美里side

翔に優しく抱き締められたとき、本当は辛かった。

もう、翔のこと好きじゃないって…

自分に言い聞かせたから。

だから、私はあの時翔から離れて自分の部屋に戻ろうとしたんだ。

本当の自分の気持ちが出そうで…

溢れ出そうで怖かったんだ。

まーくんを嫌いになったわけじゃないんだ。

ただ、まーくんは翔の代わりになんて出来ないんだ。

まーくんは、まーくんで…翔は、翔なんだから。

私の心に空いた大きな穴を埋められるのは――

恋人のまーくんじゃない。

友達じゃない。

家族じゃない。

それは―――

【幼なじみ】渡辺翔

ただ、一人なんだ。
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