レモン
第一章

Happy life.....


「ねぇ~俊司の地元もう飽きたよ。」


私の家から彼の自宅までは遠い。

バス、地下鉄の乗り継ぎ、バス・・・
そして徒歩で約15分。

片道約1時間半かけて私はいつもここに来る。


「ってゆうかいい加減、俊司が私の地元に来てよ!!」


彼は私の家に来た事が一度も無い。
とゆうよりも、彼は地元を出た事が無い。

理由は彼いわく・・・

「俺、地元出ると腹いたくなんだよね。」

って事らしい。

まぁ・・・面倒なんだろうねぇ~。
少し寂しいけど、我慢、我慢。


「じゃあ、どっか連れてってよ!!」


彼とデートの思い出もこれといって無い。
あると言えば、カラオケ、ゲーセン、ファミレスくらい。

理由を聞いてみた所、

「俺、人混み嫌いなんだぁ~。」

って事ですね・・・。

こんな事にも、もう慣れっこ。


俊司とは付き合って1ヶ月、出逢って1年半になる・・・。





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