5人の王子と1人の少女

キス




━…莉緒Side…━


もう…
なんでよ…


次から次へと流れ出る涙は止まることなく溢れだす。


ここは寮の中庭。


周りは自然があって誰にも見つからない。


莉緒はベンチに座っていた。


「……………」

突如聞こえてきた声。
涙はとまり、声に集中する。

誰かの話し声だ…


耳を澄まして声の聞こえる方に進む。
声からして2人だろうか。


声の高さからすると男。




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