俺様王子☆年下カレシ
一歩が私の腰に回した手に力が入る


キュッと引き寄せられて、何が何だかわからない


「大丈夫?おーい、鈴っ」


下から聞こえるサチの声は、私がただ一歩に倒れかかって、放心状態になってるだけに見えてるのか、冷やかす様子でもない


「邪魔な女…」


え?


一歩がボソッと呟く声が聞こえた気が…


それって…


「サチさん、オレ荷物全部運ぶんでーキッチンで夕食の準備してくれます?」


「うん、じゃあその子よろしくねぇ」


何かを悟ったのか、深く追求するでもなく、そのままキッチンに向かうスリッパの音が聞こえる
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