俺様王子☆年下カレシ
「おかしくねーよ、好きとか…そんなん言わなくても分かってるだろ?


前からずっと態度で示してんのにさ…ほんと鈍感な女」


またキュウっと回した手に力をこめる


…素直じゃないなぁ、この子思ったよりかなりひねくれてる?!


「どうしてほしい?愛してる…とか言えば、鈴は納得するわけ?」


「…」


「どんなに好きつったって、気持ちが追いついてなきゃ意味ないじゃん」


まぁ…それはそうだけど


「さ、早いとこ買い物して家戻ろ」


一歩は私の背中から腕をはずすと、嬉しそうに先に歩き出す


やっぱり…この先も一歩に振り回されそうな予感


結局私から告白する形になっちゃった


おじさんのアドバイスがきいたのかどうか…


とりあえずお互いが好きって所までたどり着くことができただけでも良しとしよう!


前途多難な私の恋、これからもどうかうまくいきますように
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