ミュージック・ラブ3〜愛を奏でるメイフラワー〜
『あ、待って敬大!!その前に…その前に行きたい所があるの』

楓は歩き出した敬大を呼び止めた。

『行きたいとこ?どこだよ?』

敬大は振り返り尋ねた。

『こっち』

楓は敬大の手を掴み、目の前に止まったタクシーに二人で乗り込んだ。

『この道をずっと真っ直ぐ行って下さい』

楓は運転手にそう告げた。

『ずっと真っ直ぐって…一体どこに行くつもりだよ?』

敬大は楓に尋ねた。

『良いから、良いから』

楓は行き先を話さず、ただ笑顔で答えるだけだった。

しばらくタクシーが走り続けると、楓は何かを見つけた。

『運転手さん。ここで降ろしてください』

楓がそう告げるとタクシーは停まり、二人はタクシーから降りた。

タクシーを降りた目の前には敬大にとって懐かしい建物があった。

『これって…小学校じゃんか』

敬大は小学校を目の前に驚いた。


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