ミュージック・ラブ3〜愛を奏でるメイフラワー〜
『蓮君…あたし…』

楓は真剣な表情で何かを伝えた。

数分が過ぎる頃…

蓮が敬大の病室に訪れた。

蓮は敬大の寝ているベッドのそばにある椅子にそっと腰掛けた。

『今日も良い天気だな敬大』

蓮は妙にカラ元気に話しかけた。

そして蓮は敬大の寝顔をじっと見つめた。

『なあ、敬大…お前が事故ったあの日さ、ライブしてるハズのお前がライブ会場にいなくて、あの事故現場にいた理由ってさ、もしかしてお前…楓を…』

蓮は眠る敬大に一人話しかけた。

そして蓮は深く溜め息をついた。

『あのさ敬大…俺さ、見たくないもの見ちゃったんだよなー』

そう言って蓮は自分のズボンのポケットの中から、敬大がタイムカプセルの中に入れて置いたオモチャの指輪を取り出した。

『これさ、敬大のスボンのポケットに入ってたみたいなんだけど…この指輪の裏に書かれているFrom K to Kって…敬大から楓へって事だろ?もしかしてこの指輪ってさ…』

蓮はそう言って、考え込みながら指輪を見つめた。


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