★ イケメン嫌いな私 ★
前いた高校は進学校だった、女子校とは全く違う。




授業中もおしゃべりが多くて、



俺の話し聞いてるのか?と思う。



でも葉瑠は必死にノートをとっているし、



分からないとこは必ず質問をする。



みんな音楽の授業なんて退屈なんだろうな。



俺は女子が喜びそうな曲を弾いてみた。



みんなが俺を見て、「先生その歌しってる歌いたい。」



みんながピアノの回りに集まり歌い出す。



その中にとても綺麗な声が聞こえた。



ソプラノの透き通るような声。



誰なんだ?



耳を澄まし聞いているとその声は葉瑠だった。



葉瑠の声こんなに綺麗なんだ。



話してる時の葉瑠の声とは明らかに違う。



曲が終わった俺は葉瑠に、「美山おまえ合唱部にでも入ってたのか?」



「先生この学校合唱部なんてないよ。


葉瑠は歌うと凄いんだよねみんな。


毎年合唱コンクールあるけど、みんな葉瑠のソロ楽しみにしてるんだよ。」




俺の質問に答えたのは葉瑠でなく、佐藤珠美だった。






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