★ イケメン嫌いな私 ★
『葉瑠ちゃん難しい顔してどうしたの?


高校出たらここから大学に通えばいいよ。


お金の心配はいらないから。佳英が残したお金もあるし、


何の心配もいらない。


頼りない二人の息子だけど、葉瑠ちゃんの事は可愛い妹と思ってるはずだからね。


葉月、華月留守を頼んだよ。


くれぐれも可愛い妹に手を出さないようにね。』




和津那さんが怪しく笑った。



和津那さん何言うんですか。



止めて下さい。



葉月さんも華月さんもこんなにカッコいいんですから、



彼女はいるでしょ?



私は身長は150ないし顔は童顔で小学生に間違えられる。



胸なんてまっ平ら?



自慢はこの長い髪ぐらいかな?



はぁ!



ため息しか出ない。



こんな私を恋愛対象に見る訳ないでしょ!



こんなイケメンが。



高藤家にずっといる自信がない。



やっぱ高校を卒業したらここを出て一人暮らしをしたい。



今は言えないけど、いつか和津那さんに話そうと思った。



私が俯いていると葉月さんが、『葉瑠の弁当今日から俺が作るから安心しろ。』







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