‐Mission‐
薄気味悪い霧で
視界はかなり悪く、
何も見えないに等しい。
それでもエリックはエリーを
見つける為に気丈に
進んでいった。

予め持ってきていた
セントラル・マリンの
地図を見ながら、エリーが
レイと住んでいたとされる
家へと向かっていった。



「ウガァーッ!!」

「ッ!?」



深い霧から突き出される
血がこびりついているかの
ような槍。



「誰だッ!?」

「ウガッ…」



霧でボヤけているものの、
"人"ということは分かる。
先程"槍"と間違えたのは
異常なまでに伸びた
鋭い爪…人の手だった。
目は赤く血走り、正気とは
到底言えるものでは
なかった。
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