Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜
腕をつかんだ私
驚いて 振り向いた武藤は
やっぱり困ったみたいな
ちょっと、タレ目の顔で…
―――… ずっと、そばにいてくれた
多分いつも
こんな顔して笑ってくれてた
でも私は 見てなくて
見てたけど 全然、みてなくて…
だって『声』
もう全然聞いてない
一緒のいた時のことも
なんかだんだん、薄らいで来てて…
いつも、追いかけてばっかりいた
必死だった…
「葉山、…」
武藤の腕 あったかい…
『声』 こんなに そばで聞こえる