Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜
練習が終わったのは 明け方
「さ…寒い」
「やっぱりまだ、朝は寒いねー」
「空まだ真っ暗〜」
「マキちゃ〜ん、これ着る〜?
私すっごく熱い〜」
「マキちゃん冷え症だもんね」
「どっか寄る?!」
「この時間で開いてるのって…
もうすぐだし始発待って
家帰る方が早いかも
皆どうする?うち来るよね?」
「あ、マキ
私は明日、学祭の手伝い行くから
今日は帰って寝とく」
「わかった
シノ、また予定決まったら教えて」
「うん
花岡さんもまたね!」
「またねー!夏合宿楽しみ〜!」
「シノちゃんまたねえ〜!」
「ユカー、行くよー」
「へ?」
今、私を呼んだのはシノ
「今日は一緒にうちの大学
潜入するって言ったのにー」
「え、え?! そ、そうだっけ?!」
「―――… あ〜!!
なるほどっ!
二人とも気をつけてねえ〜!」
「なるほど?」
花岡さんが、不思議そうな顔する
私も実は、そんな話したキオクなくて
なにがなんだか、よくわからない…
「ユカのカレシ〜
シノと同じ大学なんだよね〜?」
「あああ!そういう事かあ!って
カレシいるの?!いいなあああ!
でもカワイイし、当然かあ〜」
「あ…アハハ」
「ねねね!
カレシどんな人?優しい?!」
「優しいよね〜?ユカ〜?
聞いて聞いてヒカル!
こないだユカってば
”jewelsea”のバッグ
プレゼントされてるの!」
「ぇええええ?!マジで?!
いいなあ!いいなあ!!
今度紹介して!」
「…え…あ…」
「ヒカル
ユカからかうのその辺にして帰るよ」
「ごめ〜ん!
…今のホントに冗談だからね?」
「――― う…うん…」