Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜
大学の名前が
そのまま、駅の名前
ガラスの雨避け
階段をあがって
ポプラ並木とマンション
まだシャッターの閉まってる商店街が
広い道路の向こうに見える
「… どこにでも
”○○銀座”ってあるんだね」
「あは、そうだね」
シノとこうやって
二人で歩くの久しぶりだ
「待ってね、すぐ鍵開けるから」
「うん」
シノが住んでる部屋は
民家の続く、狭い路地を抜けた所の
大きく開けた公園のそばに立つ
普通のマンション
「コンビニ近いし
お腹すいたら、何か買いに行こ」
「うん!」
管理人室の前を過ぎて、扉を開けると
中からシノの、部屋のにおいがした