―不可能な共存―
脅威
冷蔵庫から500mlペットボトルのミネラルウォーターを取り出し、勢いよく飲み干した。



最近学校へ行くのが辛い。



生徒達とはいい感じなんだけど、やっぱりあのいやがらせはこたえる…



誰があんな事をしているのかも、一体なんの目的でやっているのかもわからないから気味が悪い。



朝から動物の死体なんて見せられたら、誰だってテンションだだ下がりでしょ。



でも、だからと行って学校を休むわけにもいかない。



行くしかない。



いやがらせが始まってから、あたしは毎朝いちいち決意をして学校へ行かなくてはならなくなった。



そうしないと気持ちが折れてしまいそうだったから。



軽く朝ご飯を食べ、歯を磨き、洋服に着替えて髪をセットする。



玄関で靴を履いていると自然とため息が出た。



その時、携帯電話が鳴った。



また父親かと思って画面を見たが、そうではなかった。
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