―不可能な共存―
予感
『ギルティー』のトイレ内は静まり返っていた。



少女がこの場にいるという事はテツには絶対にバレてはいけなかったのに、少女の油断でバレてしまった。



いろんな事がもう遅い。



少女はテツに、ここにいる理由を問われたが、一向に答えることが出来なかった。



「どうしてここにいるんだって聞いてるんだよ」



テツは少女に詰め寄る。



「そんな事お前に言う必要があんのか?」



南條がすごんだ。



テツよりも背が高い南條は、テツを見下ろしながらプレッシャーをかけている。



それでもテツは引き下がらなかった。
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