―不可能な共存―
息切れを感じながらたどり着いたその場所は、屋上。



生徒の出入りは禁止してあるため、赤いポールが置いてあったが、あたしはそれをどかして屋上に入った。



広い殺風景な屋上のど真ん中には、タバコをくわえて空を見上げているコウスケの姿があった。



あたしの心臓は、そんなコウスケを見て何度か激しく動いた。


昔の自分に似ているからだろうか…



「もう見つかった」



コウスケはあたしの方を見ないで言った。



あたしが来ることをわかっていたような言い方だ。
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