キスに恋して…最終章

上手くやれよ

この静かな、ぎこちない雰囲気を変えたのは先生の一言だった


「お前、最近彼とはどうなんだ?」


「彼?良平ですか?」


「ああ…良平だっけ…春に再会したとかいう…」


「仕事が忙しいみたいで…たまにメールする位です」


「会ったりしてないのか?」


「そう…ですね…再会して何度か食事に行った位ですけど、最近はあまり誘ってくれなくて…」


私は俯いた


「お前から誘えばいいだろ?明日、日曜だから、映画行ってご飯食べようとかさ」


「私から誘うの恥ずかしくて…」


「しっかりしねえと、その…良平?他の女に取られるぞ!」


「はい…」


俺は何を言ってんだ?






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