キスに恋して…最終章

いつか…

本格的に暑い夏がやってきた


「良平、早く行こ!」


「お、おう」


葵から生まれたと連絡があった私達は、週末、急いで産婦人科の玄関を入っていった


エレベーターで葵の病室へ向かう


「そんなに急がなくても赤ん坊は逃げねえって」


「だって〜葵の赤ちゃんだもん!早く見たい」


赤ちゃん自体、仕事以外では殆んど見る機会はない私


自分のことのように嬉しかった


病室は個室


私達は葵の名前の書いてあるドアの前に立ち、ノック


コンコン…


「はい」


葵の声だ


ガチャ





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