僕のお姉ちゃん
そのまま、何時間も過ごしたような錯覚に陥ったとき



「好き、悠」



春のしっかりとした声が、俺に届いた。


ふっと我に返って



「……うん。俺も」



そう返事をして、かすかに震えていた両腕を、春の背中に回した。










重なった2つの影

涙でぬれた、春のはにかんだ顔


一生、ずっと、守ってやる





何があっても。
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