僕のお姉ちゃん
思いもよらぬ衝動
そんな心地よさは、

予想のしえない、衝動によって、



……一気に打ち砕かれた。





「もう、いない……?」

「本当ですか?」

「えぇ。もう、半年も前に出所してますよ」



刑務所に行ってみたら、姉貴はいなかった。

出所したなんて、全然知らなかった。


受付の人にもういないと告げられて、俺と春は、顔を見合わせることしかできなかった。
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