†おせがわせウサギ†















‐‐――――――


「紗季ーー!!!起きろー!目を覚ませー!」

                        ガバッ


布団を思い切りめくって飛び起きた。ベッドの横で肩を揺すって起こした美奈はびっくりした顔で手を挙げている。



「あ。おはよう。やっと、起きたみたいね。」


よほど驚いたのか半分棒読みだ。でも、心配している顔だったから嬉しかった。

それにしても、変な夢だったな……。


って、此処どこ!?


いきなり、思い出して美奈に聞いた。


「美奈っ!此処どこ!?」


ん?って顔した美奈だったが思い出したのか「あぁ!」と言った。


「私達、トンネル通ってある子に会ったでしょ?その子から聞いたんだけど此処はオカマの国《ナヨニ》だよ。」


「えっ。《ナヨニ》……。しかも、オカマぁーー!?」


「? オカマの人達の国ですって。世界って広いわね。色々な人達の国があるわ。」



凄いけど…。でも……。


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