ピンクの小象と酔っ払いとモノバケ様の物語~「労働の価値」スピンオフ
1章 ベティーちゃん

ピンクの小象の人形を相手に
 男は グチを こぼします。
( 男は 布2mと 引き換えに
 小象の人形を 手に入れました )

「なんで オレじゃ、
 だめなのかなぁ
 さびしいなぁ、
 くやしいなぁ 」

でも、小象は なにも
 言いません。
黒目がちな つぶらな瞳で
 だまって 男を
 見かえします。

「どんなに 熱い
 気持ちでも
 ベティーちゃんには
 とどかない…」

ビールを手にして
男は、とつとつと
 語りだします
 思い出します…

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