きみのて

さつき

その後もさっちゃんのケイタイに電話をかけてみたが、つながることはなかった。

そうだ。

母はさっちゃんの母と知り合いだから、何か知っているかもしれない。


わたしは母に聞いて見る事にした。



「お母さん、」

「何?」

「山下さつきちゃんのことなんだけど、」


母の手が止まる。


「さ、さつきちゃんがどうしたの?」


何かあったんだ。
< 117 / 188 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop