きみのて
わたしは、大袈裟だ、と思った。
わたしは、ちょっと肌が弱くて、胃腸が弱いだけなんだと。

そんな大変な病気じゃない。
そんな病気であるわけがない。
次の日、陸に病気のことを告げた。
今朝は、ピアスをうまくつけられず、苦労した。

陸は、わたしを抱きしめた。
その力が少し痛いのは、自分が痩せてしまったからなんだと気付いた。


「長くなるかもしれないけど、頑張ろう」


励ます声が、震えていた。
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