俺様(王子)彼氏の危ない罰ゲーム!?(逆ハー気味)
「書いたよ?」



授業の終了のチャイムと同時に私は、裕斗にノートを見せる。



裕斗は、ふ~んと言ってノートを奪い取る。



疲れるんだからご褒美ぐらいくれれば良いのに。



「いつものするか、ジャンケンポン」



唐突に言われ私は、チョキを出す。裕斗は、グーだ。結果は、私の負け。
裕斗は、ニヤリと口の端を釣り上げ笑う。



私は、とっさに構えると、おでこにデコピンを食らわされた。ビシッとかすれた音と共に、おでこは赤くなる。



「いたい!」



「クックックッ……ザマーミロ」



そう言いながらも裕斗は、私のおでこを撫でる。
こういう些細な優しさで私は嬉しくなる。


どんなに罰ゲームを受けても、キライになれない。
いっそキライになれたら、苦労もなくなるんだろうとは思う。



だけど、もしタイムマシーンがあれば私は、キライになる瞬間に戻ってまたやり直したい。



それ程、私は好きなんだと思う。裕斗が……



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