緑ノ刹那
木の陰から、バルドが出てきた。


『バレていたか』


『さっき気づいたけどね』


目線で、話せと語る。

バルドは頷いて、フィリアに近寄った。


『お前は、本当に神なのか?』


『……少し、違うわね。
私は――何て言うのかしら、神の代理人?ってところね。

本当の神は、此の世にはいない。
私は彼に創られて、此のセカイを支える一柱。

そして、私の様な存在は、私を含めて5人。
一つの国に一人ずつ、そういうモノはいる。

だから、私達は"王"と呼ばれている。
私の場合は、木々を操るから"緑王"という』


バルドは顎に手を当てて考え込んだ。


『お前達の決まり事は何となくわかった。

――お前は、クレイ王の、妃なのか?』


フィリアが目を見開いた。
< 78 / 198 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop