ユメクイ蟻


失敗。
つい見とれてしまった。


中に入って、向かい合わせの
テーブルに座った。





『ふぅ。』





ケイさんはネクタイを緩めながら
携帯とタバコを胸ポケットから出した。








『さて、何が食べたいですか?』
『やっぱりハンバーグですね♪』

「うん。そのランチでいいです」






ケイさんは大人っぽく見えた。
急に男の人って意識したら、



デートみたいで恥ずかしかった。









< 29 / 121 >

この作品をシェア

pagetop