ユメクイ蟻
「・・・・」
二人の沈黙が続いていたとき
ランチが到着した。
「わぁ~おいしそう♪
食べましょう!」
『・・・そうですね』
あたしなりに気を使って
少し大振りなリアクションをした。
その後は二人とも何気ない話題で
ハンバーグを食べて笑った。
食べ終わる頃に、ケイさんがまた
自分のことを話し始めた。
『僕も元々はモモさんと同じ
普通の少年だったんですよ』
「魔法使いさんになる前の事?」
『はい。もうどれくらい前か忘れましたが』