君の笑顔の傍に居させて



「なぁ、俊夫」

「ん?」

「今日の日中さ……おまえのとこの合宿所の生徒、海で溺れたりしてなかった?」

「えっ?」


俊夫が不思議そうに振り返った。

ここは俊夫の部屋。

今日は当直で合宿所の方に泊まるらしく、夕食後に忘れ物を取りに戻って来たらしい。


「なんでその事を、涼が知ってるんだ?」


あっ、やっぱり合宿所の利用者だったんだ。

今はある高校が貸し切りで使ってるって言ってたから、やっぱり彼女は高校生らしい。

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