君の笑顔の傍に居させて
美雪と目が合う。
目をパチクリしてる。
そうだよな……おまえは知らなかったから、驚くよな。
ああ、やっぱ、俺……会えて、素直に嬉しい。
美雪はまだ驚きを隠せないで、口をパクパクと動かし何かを言いたげに、俺を指差そうとした。
あっ、バカ。
カバンを持ってた手で指差そうとして、カバンが手から落ち、美雪の足を直撃した。
「痛っ!」
その様子で、クラスのみんなが爆笑する。
それとは対照的に、まだ呆然としている美雪。