君の笑顔の傍に居させて
「こらっ、伊藤、東野。おまえら、俺に何本チョークを投げさせたら気が済むんだ?」
「そうねー、後、軽く……1000本!」
元気に答える伊藤。
北野先生は小さくため息をついた。
「まぁ、いい。チョークがある限り、投げてやるからな」
いやいや、先生……備品だからさ、大切に使おうよ。
まぁ、先生が投げるのは、短くなって捨てるかどうか迷うような、使い辛くなった物だけだ、ってのは分かるけどさ。
思わず自分の高校時代を思い出し、笑ってしまう。