君の笑顔の傍に居させて
「でも、やっぱ無理だった。
……俺の心の中から美雪が居なくなるなんて、有り得ない。
だから、俺、開き直る事にした。
……俺達が出会ったのは、まだ教師と生徒の関係になる前、ただの男と女の時なんだから仕方ない……って」
俺のその言葉を聞いて、美雪がちょっと悲しげな表情をした。
そして、言った。
「でも……きっと何かあった時、私よりも涼がみんなに」
「おまえを失う事に比べたら、それ以上に辛い事なんか無い」
俺は美雪の言葉を遮った。