君の笑顔の傍に居させて
≪一目惚れ≫
俺は干潮時だけ歩いて渡れると言う、ちょっとした小島に居て、ボーっと岸を見ていた。



ここの海は大勢のお客が来るような海水浴場ではない。

寧ろ地元の子供達や隣接している民間企業が運営してる合宿所の使用者が利用する位の、小さな海水浴場だった。



その合宿所を所有・運営しているのは大村財閥の関連会社で、実際に運営責任者となっているのは大村俊夫。

次期大村財閥の後継者であり、俺の幼なじみ兼親友でもある。

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