謝罪人 Kyouko
恭子が目を覚ますと、客間のソファで寝ていた。
体には毛布が掛けてあった。

恭子は、ゆっくり起き上がり何があったのかを考えた。

謝罪会見を終えて倒れたことを思い出す。
その後の記憶がない。
たぶん、誰かが、ここへ連れてきてくれたんだろう。

突然、扉が開いた。

「大丈夫ですか?」
中居が入ってくるなり、恭子を心配して尋ねた。

「大丈夫です。迷惑かけてごめんなさい」
恭子は、毛布をたたみながら言った。

「中居さんが、倒れた私をここに連れてきてくれたんですか?」

「いえ、違います・・・・・・松山です」
中居は、言いにくい様子で言った。

「松山さんが・・・!? 」
恭子が首を傾げた。






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