謝罪人 Kyouko

スカウト ②

恭子は、バーテンダーのバイトを辞めた。

木村から仕事を誘われて、一週間後の出来事だった。

いっものように、若いホステスから客のクレームを頼まれた。
閉店時間を過ぎていたが、恭子は対応した。

無事にクレーム処理を終えた。
だが、その時、若いホステスは先に帰っていなかった。

そのことを知った恭子は、ホステスの無責任さに腹を立てた。
そして、店長の所に行き、仕事を辞めることを告げた。

その時、恭子は、今まで我慢していた仕事の悩みを吐き出すように、店長に突っかかるように言った。

おかげで、恭子の心は晴れた。

だが、それと同時に明日からの生活の不安を考えるようになった。