地味系に恋

琉李side

どうしよう。本かすって約束しちゃった

私、推理小説なんで読んだ事ないし！

あぁ馬鹿馬鹿！私の馬鹿！

キーンコーン

「やっほう琉李！小説はおもしろかった？」

友達の砂希（さき）が話かけてきた

「砂希！どうしよう......」

「なに？どうしたの？」

私は砂希にさっきの出来事を話した

「ふーん。んで、モテモテの凛生くんをどうやっておとそうかって事？」

「ちがう！全然違う！一文字たりともあってない！」

「わかってるって。で、貸すって約束しちゃったのね」

「うん.....」

「あーあ凛生くんも騙されたねー。琉李がオタク小説よんでるなんて」

「......うー」

「しかもBL！」

「大声で言わないでよ！」

「いいじゃん別に。事実でしょ？」

「えー」

「だいたいBLってなんなの？男同士の恋が好きって？うわーきもーい」

「いいじゃん！趣味なんだから」

「それを趣味でくくるのがありえへーん」

「うわーうわーなにも聴こえません」

「しかも結構まわりから地味とか言われてるけどさーただの男嫌いでしょ」

「.......だってー」

「まぁ、がんばるんしゃい」

「えぇ！？ちょっと！なんでその口調！？意味わかんない」

「フレーフレーる・い！BLやめなさーい！あなたは正常な女の子に戻るのです！」

「いやー！悪魔のささやきー！」