女の子のカラダ。
高遠千也
昼休みが終わり午後の授業が始まった。

午後はかったるい。
今日は6限だというのに時間が進むのが少し遅くてイヤになる。



「花梨〜!
次移動教室だから行こ〜」


「うん!次生物だよね…。
生物室遠いから嫌だよね。階段であがるのだるい〜」



「もー。運動運動!ほら、昇った昇った!」


結衣に駄々こねながらもしぶしぶ階段を昇るあたし。


このときだった。


あたしの残りの高校生活が左右されるのは。

まさか、こんなことになるなんて、きっと誰も思わなかったと思う。


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