永遠の片想い

気が付いた気持ち

 
 後ろから車のエンジンを掛ける音が聞こえてきた。
 振り返ると同時に車が発進して、私から離れていった。


 その光景に安堵したのか、不意に涙が出てくる。


 「…ッ。ウッ…。クッ…。」


 急に聞こえてくる嗚咽に電話の相手は困ったように、聞いてきた。


 「ソラ。今どこにいる?」


 「え…。駅の…近く。」


 「駅て?」


 「国が丘駅。」


 「ソラ。今から行くから、駅で待つていて。」


 予想してなかった、答えに驚く。


 「大、大翔くん。ム…。無理だよ。だって、国が丘の駅知らないでしょう。」

 「いいから!!20分で行く。」


 それだけ、言うと電話は勝手に切れた。
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