籠目 籠目
ジリリリリリリ……
ジリリリリリリ…

目覚ましがなる。

あれこれ考えてるうちに
寝てしまったようだ。

今日も大学で授業。



大学に行く途中、
あの公園を横切った時、


かーごーめー かーごーめー

と、子どもの声が聞こえる。


ふと見ると、

ちょうど由美が死んだ場所で、子ども達が
籠目 籠目で遊んでいる。


だが、不思議なことに、
子どもたちの囲いの中には
誰もいなかった。


俺はただ遊び方を
間違えてるんだなと思った。
< 22 / 200 >

この作品をシェア

pagetop