また明日。
1話
よぉし…。
明日から夏休みだ!
やった!!
なんて思えてたのは、小学生までだったと思う。
中学生からなんて、夏休みになっても部活とかあるし。
全然遊べやしないからつまんなかった。
あたしは頬杖をついて自分の名前が呼ばれるのを待った。
「ね、樹理。通知表どおだった?」
真綾が横の席から身を乗り出して尋ねる。
「え?あ~…あたし、まだ呼ばれてないんだよね!でもすっごい心配だわぁ…」
「そっか、あたしもやばかったから大丈夫!ってあれ、今、樹理呼ばれなかった?」
「うそっ、ほんと?」
顔をあげると先生が教卓で「高橋ー」と呼びながら通知表を上にあげている。
少し緊張感を持ちながら向かい、通知表を受け取った。
席についてからゆっくりと開く。
……まじ?
超、やばい。
親はどう言うんだろう…。まじでヤバイ。
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