嘘で隠された現実(リアル)
「仲悪いってゆーか、神楽が苦手なのは本当だ…」


「なんだ、そうなのか!」

玉の顔は、途端に華やかな笑顔に変わった。

「俺、玉です!本名は玉輝(タマキ)なんですけど、ヒカルでお願いします。ちなみに高1です」


「俺は高2、よろしくな」


「はいっ!」


元気よく返事をする玉を、凄く可愛いと思った。

身長があまり高くないことも、理由の1つとして挙げられるのだろうが、それ以上に笑顔が良い。

部活では、先輩に可愛がられるタイプだと感じた。

神楽が関係しなければ、きっと常にこういった雰囲気なのだろう。

自分から神楽の話は、絶対にしない‥そう心に決めた。
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