嘘で隠された現実(リアル)
残された私達4人は、まるで示し合わせたかのように顔を見合わせた。


「ったく、あの馬鹿!女装は演奏のときだけにしろって、何度も言ってんのに!」


「どうやら彗先輩は‥学習能力皆無ですね」


「やっぱり女装が好きなのかなぁ‥彗ちゃん」


「やだ、汗臭いじゃない!家に着いたら無理矢理にでもシャワー浴びさせなきゃ。あのまま部屋になんて、絶対に入れてあげないから!」


私達とは別の理由で、尚且つ本気で怒っている星を目の前にして、私と朱月は顔を見合わせ、苦笑した。
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