嘘で隠された現実(リアル)
なぁ、天音。


俺達の出逢いを覚えてるか?


もし、出逢ったのがあのときじゃなかったら、俺は正直で居られたのかもしれない。

けど、きっとあのとき出逢えていなかったら、俺達は一生出逢えなかったんだろうな。


ごめんな。


きっとあの日、俺が天音に声を掛けなければ‥お前は、俺に縛られることなんてなかったはずだ。


俺、嬉しかったんだ。

数年ぶりに「天音」って呼んだのに、ちゃんと反応してくれたことが…。


だから、近づくべきじゃないと判っていたのに、自分からその接点を作ってしまった。


作曲家と作詞家。

それだけの関係で良いから、繋がっていたかったんだ。


勝手でごめん。


心の中でなら、何度だって謝ってやる。


だから、頼むよ。


早く俺を、嫌ってくれ…。
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