運命の人はお義兄様


絋希さんに想いを告げた私は、大好きな家族と共に楽しい時間を過ごした。


それから、私は…過去を終わらせるため
幸平さん…こうくんと会うことを決めた。



「静夏から会いたいだなんて嬉しいなぁ」
「………」

私は転校してきたばかりの学校の屋上に、幸平さんを呼び出した。


「…幸平さん。ごめんなさい。
私はあなたとは付き合えません」

私は素直に気持ちを伝えた。


「…どうして?
俺は君の好きだった"こうくん"だよ…?」

「こうくんの事は好きでした。
でも…それ以上に……好きな人ができました」

「…君も君の母親と同じで、人を裏切るんだね。
君の母親が父さんを"死"に追いやったんだ。
君は俺をっ……」

幸平さんは何か呟きながら、私に近付いてきた。




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