運命の人はお義兄様


静夏を抱き上げ、ベッドの縁に座らせた。

「落ちた時に怪我してないか?
精密検査とかはしたのか?」

泣き止んできた静夏はいきなり笑い出した。

「ははっ。絋希さん、お母さんみたい」
「心配してやってるんだぞ」

静夏の笑顔を見ると怒る気もどこかに飛んでってしまった。

「…待たせ過ぎるから。別の人の所に行くとこでした」
「待たせて悪かった。けど、他の奴に取られても、取り返す自信は有るけどな

…ただいま。静夏」

俺は静夏に口付けをした。

「んっ…。おかえりなさい」

俺たちはもう一度、唇を合わせた。
おでこと鼻を付けながら笑い合った。

俺はそのまま意識の無かった時の話をした。



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